
猫って、ただ存在しているだけでも魅力的
その愛らしい姿や、ふとした仕草に癒されてしまいます。
でも、そんな猫たちは昔から人間と一緒に暮らしてきたのでしょうか?
今回は、猫の“歴史”についてちょっと探ってみました。
猫の起源🐾
猫の祖先は、約13万年前に中東の砂漠やサバンナに生息していた「リビアヤマネコ」だと考えられています。
暑く乾燥した地域に適応したこの野生の猫が、人間と接するようになったのは約9,500年前。
農耕が始まり、穀物を狙うネズミを駆除する存在として、猫が次第に人と暮らすようになったのです。
世界の中での猫の歴史🐾
古代エジプト
紀元前4000年ごろのエジプトでは、猫は神聖な存在として大切にされていました。
農作物を守るネズミ退治の役目を果たしてくれる猫は、神様のように崇められ、壁画や彫刻にも描かれるようになります。
大航海時代
15世紀~17世紀半ば、大航海時代になると、猫たちは「船乗り猫」として世界へと広まっていきます。
ネズミから食糧やロープを守るため、猫は欠かせない存在だったのです。
航海の仲間として、猫は船員たちから愛され、大切にされていました。
中世ヨーロッパの暗黒時代
しかし、猫には辛い時代もありました。
中世ヨーロッパでは、キリスト教の影響から魔女信仰が広がり、猫は「魔女の使い」として迫害されるようになります。
1484年にはローマ法王が「猫とその飼い主を処罰する」と布告し、各地で猫が殺されるという悲しい歴史もあります。
猫の暗黒時代が終わった理由🐾
- ペストの流行: ネズミが媒介するペストがヨーロッパで大流行。再び猫の必要性が見直されました。
- 宗教観の変化: キリスト教の影響が和らぎ、猫への偏見が次第に薄れていきました
とはいえ、いまだに黒猫を不吉とする風習が残っている地域もあります。


日本における猫の歴史🐾
弥生時代〜平安時代
かつては「平安時代に遣唐使船でやってきた」と言われていましたが、長崎・壱岐のカラカミ遺跡では、弥生時代の猫の骨が見つかっており、もっと早くから日本にいたと考えられています。
平安時代には、猫は高貴な人々の間で愛玩動物として飼われていました。
その数はまだ少なく、とても貴重な存在だったようです。
鎌倉時代〜江戸時代
鎌倉時代になると、一般庶民にも猫が広がり始めます。
その主な目的は「ネズミ駆除」でした
江戸時代には猫が描かれた絵も人気を集め、今でもおなじみの「招き猫」もこの時代に誕生したといわれています
最後に🐾
猫は、人間に愛され、大切にされてきた一方で、迫害されるという悲しい歴史も経験してきました
それでも今、こうして私たちのそばにいてくれるのは、人との関係が深く、長い時間をかけて築かれてきた証だと思います
歴史を知ることで、猫への理解や愛情がますます深まりますね。
私も、ますます猫のことが好きになりました。
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